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Old May 26, 2011, 04:59 AM
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Nisto Nisto is offline
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Default Asuka Ohta (#806)

For preservation, I'll snip the text from the archived interview page on the Japanese Nintendo page.


Quote:
−サウンドチームの環境を教えて下さい。
コンポーザーとサウンドプログラマーが半々くらいの構成ですね。それぞれ完全防音の個室がありまして、パソ コン、キーボード、音源用マシンが与えられています。個室は土足厳禁です(笑)。


−太田さんは作曲を専門になさっているんですか?
はい。ゲームキューブソフト『ゼルダの伝説4つの剣+』のBGM制作が初めての仕事でした。作曲、アレンジ を含めて30〜40曲ほどでしょうか。自分の手がけたものが店頭に並んでいるのを見た時は、本当に嬉しかっ たです。作業は特に辛いということもなく、深夜でもみんなで作業できたのが楽しかったです。あと、クラブニ ンテンドーの景品である『ピーチセレクション』では1曲だけピアノ演奏で参加しています。楽譜がなくて、「 伴奏は適当にやって」と指示されたのでびっくりしましたが、楽しかったです。恥ずかしかったですけど(笑) 。現在はニンテンドーDSソフト『キャッチ!タッチ!ヨッシー!』のBGMを作っているところです。


−ゲームサウンドはどのような手順で作られるのでしょう。
まず"ゲーム"として動く状態になったものを見て、ディレクターが「こんな感じの曲を」と指示してきます。 そこから制作を開始するのが一般的ですね。時には絵コンテを見て作らないと間に合わないこともありますけど (笑)。曲作りはイメージの世界なので、ディレクターとイメージの捉え方が行き違って、せっかくやったのに 作り直し…ということもあります。そういう時はサッと切り替えができる方がいいですね。


−音楽大学の出身なんですね。クラシックで作曲を勉強していたということですが。
はい。でも学生生活のなかではそれだけでなく、バンド活動をしている友人に頼まれてアレンジをしたりもして いましたし、クラシック専門というより、幅広くいろいろな音楽を聴いていました。テクノ系なんかも好きです し、あまり枠を決めつけないで吸収した方がいいと思います。


−なぜ任天堂を受けようと思ったんですか?
小さい頃からマリオが好きだったからです(笑)。当時サウンドトラックというものがあるのを知らず、テレビ にラジカセをつないで録音していたほど、マリオの音楽が好きだったんですよ。映像に音楽をつけたいな、とい う願望もありましたし、ゲームの音楽を作りたかったんですね。


−ゲームサウンドを作る仕事において、これはできた方がいいよということってありますか?
楽譜を読むことは絶対、あとはいわゆる耳コピ(曲を耳で聴いてコピーすること)ができるといいですね。楽器 もピアノだけでなく、いくつかこなせると役に立つと思います。それと、ディレクターの指示によって曲作りを しますから、人の話を聞いて意見を受け入れることができなければ仕事になりませんね。共同作業ですから、コ ミュニケーションがとても大切なんです。また、ひとつのことだけではなくて、いろいろな知識を吸収しておい た方がいいと思います。


−仕事をしていて、どういったことを感じていますか?
ゲームサウンドは、プレイヤーの気持ちや雰囲気を盛り上げる役目のものだと思って作っています。私はもとも と雑な作業をしてしまいがちなのですが、仕事で音楽をやるとなると細かい部分までキッチリ作らなくてはなり ませんよね。当たり前ですが、趣味で制作するのとはやはりわけが違うので、その姿勢の違いを強く感じていま す。仕事そのものは本当に楽しくて、やりたかったことができているのでとても幸せです。社内のクラブ活動で は吹奏楽部に入っているのですが、ここではパーカッションを担当していまして。ドラム関係は打ち込みの勉強 にもなりますから…(笑)。今後はオーケストラのようなちょっと大がかりな曲を作ってみたいという夢があり ます。
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